スマホで簡単!チャネルサウンディング評価
2026.01.08

こんにちは。
加賀デバイスのNordic Teamです。
Bluetooth® 6.0で追加され、昨今注目されているBluetooth LEを利用した高精度距離測定技術 チャネルサウンディング(Channel Sounding)をスマートフォンで評価できるようになったので、今回はその方法と測定結果をご紹介いたします。
以前のコラムでNordicのnRF54L15 DKを2台使用した、チャネルサウンディングによる測距を評価するソリューションを紹介させて頂きました。
その後、Nordicが提供するAndroid向けモバイルアプリツールnRF Toolboxにチャネルサウンディングのサポートが追加されたことにより、nRF54L15 DKとスマートフォン(Google Pixel10)を使用して、Android上でチャネルサウンディングを評価・活用できるようになりました。
※26年1月現在、使用できるスマートフォンは Google Pixel10のみ
なお、チャネルサウンディングの測距技術の詳しい説明やNordicのソリューション、nRF54L15 DKでの測定方法については以前のコラムをご覧ください。
◢◤チャネルサウンディングの構成
チャネルサウンディングではイニシエーター(Initiator)とリフレクター(Reflector)の2つのBluetooth LEデバイス間の距離を推定します。
・イニシエーター:自デバイスから対向デバイス(リフレクター)までの距離を算出するデバイス
・リフレクター:イニシエーターに応答するデバイス
以前のコラムではイニシエーター/リフレクターともにnRF54L15 DKを使用していましたが、今回はGoogle Pixel10をイニシエーター、nRF54L15 DKをリフレクターとして使用します。

◢◤測定環境
◆用意するもの
● Google Pixel10(どのモデルでも動作します)
▶ Android 16(最新バージョン) ※2025年12月2日リリースのQPR2以降
▶ nRF Toolboxアプリ(バージョン4.1.4以降)
● nRF54L15 DK
▶ nRF Connect SDK バージョン3.0.1以降
▶ チャネルサウンディングリフレクターサンプルソフト※若干の変更が必要
◢◤サンプルソフト変更内容
nRF54L15 DKをGoogle Pixel10と通信させるためには、nRF Connect SDKのサンプルソフトのアプリケーション構成ファイル(prj.conf)に下記の2点の変更を加える必要があります。
・変更前:CONFIG_BT_BONDABLE=n
→ 変更後:CONFIG_BT_BONDABLE=y
・変更前:CONFIG_BT_CTLR_SDC_CS_MAX_ANTENNA_PATHS=1
→ 変更後:CONFIG_BT_CTLR_SDC_CS_MAX_ANTENNA_PATHS=2
変更後のファイルは下記のようになります。

この変更を加えたら、サンプルソフトをビルドしnRF54L15 DKに書き込んでください。
これで準備は完了です。
◢◤動作手順
1.nRF54L15 DKに電源投入し、Google Pixel10でnRF Toolboxアプリを起動する。
2.nRF Toolbox上で、[Nordic CS Reflector]をスキャンし、接続する。

3.プロンプトが表示されたらnRF54L15 DKとペアリングする。

4.ペアリングが完了すると、チャネルサウンディングの距離測定が自動的に開始される。
5.アプリのUIでリアルタイムの測距情報を確認する。

◢◤測定結果
弊社屋上にて実測を行いました。
リフレクター(nRF54L15 DK)を1.2mの高さに固定し、イニシエーター(Google Pixel10)が2m、5m、7mにある時の値を確認しています。

測定結果は下記のようになりました。

2m、5m、7m共に誤差10㎝以内に収まる結果となりました。
見通しが良く、電波環境も悪くない測定環境だったので良い結果を得ることができました。
測距結果は屋内・屋外や電波環境、基板の角度・向きなどに大きく影響します。
ぜひnRF54L15 DKとGoogle Pixel10を使って、皆様の環境でも評価してみてください。
nRF54L15についてもっと情報が欲しい方は弊社のお問い合わせ にご連絡ください。
今後もNordicの紹介及びコラムにて色々な情報を公開致しますので是非ご確認ください。
また、Facebookでも随時情報を公開しておりますので合わせてご確認ください。
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