Memfaultの紹介
2026.02.02

こんにちは。
加賀デバイスのNordic Teamです。
2025年9月にnRF Cloudと統合されたMemfaultについて紹介したいと思います。
MemfaultはIoT/組み込みデバイス向けのクラウド型のプラットフォームです。
主な機能は、デバイスのデバッグ情報収集・デバイス監視(データ収集)・OTA となります。
プラットフォーム上でこれらの機能を一元管理でき、製品の信頼性向上や不具合対応の効率化を支援します。
この機能を搭載するために必要なROM/RAM容量は、ROM が約 5 KByte、RAM が約 1.5 KByte と非常に小さいフットプリントで組み込むことができます。

(1)デバッグ情報:デバイスから変数、レジスタ、タスク・ログなどの情報を収集し、物理的に手元にデバイスがなくても詳細な解析が可能。
(2)デバイス監視:デバイスをリアルタイムで監視し、異常や品質問題を自動検知して早期対応を可能にする。
(3)OTA(Firmware update over the air):ファームウェア更新をクラウドから安全に配信し、差分OTAや段階的なロールアウトにも対応。
◢◤動作概要

①デバッグ情報やデバイス監視に使用されるデータは、MCUに何かしらのイベントが発生した時にデータを保存します。
イベントの種類は設定次第とはなりますが、Hardfault、リセット解除、定期的な送信(Heartbeat)、ユーザー指定のタイミングなど様々です。
②データの保存先はROM/RAM/外部メモリなど自由に設定することが可能です。
③データをプラットフォームに上げるタイミングについても、定期的な送信(Heartbeat)、リセット解除後、ネットワークに接続した時など自由に設定可能です。
④プラットフォームへの送信方法としては、nRF91シリーズであればLTE経由・nRF5xシリーズであれば携帯アプリの”nRF Memfault”を使用することで、デバイスから携帯にはBluetooth® LE通信でデータを送り、さらに携帯から携帯網でプラットフォームにデータをアップロードする事が可能です。
Android:nRF Memfault
iOS:nRF Memfault
◢◤(1)デバッグ情報
MCUにイベントが発生した時の情報(変数、レジスタ、タスク、ログなど)を収集する機能となります。
収集されたデータはプラットフォーム上で確認することができ、アップロードされたデータをもとにMCUの状態を把握することが可能となります。

アップロードする変数は細かく指定することができ、RAMのある特定の範囲や、特定の周辺機能のレジスタの値などカスタマイズが可能です。
そのため、ROM/RAMが少ないMCUでも対応が可能で、通信量も節約することが可能です。
詳細は下記に書かれていますのでご参照下さい。
Coredump Collection
また、アップロードされたデータをGNUのGDBの機能を用いる事でソースコードのどの部分でエラーが発生したかも確認することが可能です。

◢◤(2)デバイス監視
変数などを定期的にアップロードする事でデバイスの運用状況を確認出来たり、不具合が起きる前はどのような状態であったかを把握することが可能となります。
アップロードする値の設定方法などについては下記ドキュメントをご参照下さい。
Metrics

また、アップロードされた変数に対して、アラートを出す機能も備わっています。
アラートで指定した変数が条件に達すると、Memfault に登録されているメールアドレスへ通知が送られます。
◢◤(3)OTA
MemfalutではOTA用のサーバーを用意しています。
MemfalutのOTAでは一般的なOTAの設定に加えて、Rollout(全デバイスではなく段階的なOTA)の機能や差分ファイルを作ってのDelata OTAにも対応しています。

詳細な機能は下記のドキュメントをご参照下さい。
Over-the-Air Updates (OTA)
また、nRF91シリーズやnRF5xシリーズ向けにそれぞれの設定用のドキュメントも用意されています。
nRF5xシリーズ:OTA
Memfaultにご興味ございましたら弊社のお問い合わせ にご連絡ください。
今後もNordicの紹介及びコラムにて色々な情報を公開致しますので是非ご確認ください。
また、Facebookでも随時情報を公開しておりますので合わせてご確認ください。
Nordic コラム一覧
nRF54Lシリーズ ラインナップの紹介
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