Nordic Semiconductor
メーカー概要
Nordic Semiconductor
(ノルディックセミコンダクタ)
ノルディックセミコンダクタは、IoT(Internet of Things)を支える無線通信技術に特化したノルウェーのファブレス半導体企業で加賀デバイスは日本国内代理店として活動しています。 ノルディックセミコンダクタは1983年に設立され、全世界で1400人以上の従業員を擁しBluetooth Low Energyのソリューションは超低消費電力ワイヤレスのパイオニアであり世界市場のリーダーとなっています。加えてANT+、Thread、Zigbeeのほか2018年には低消費電力でコンパクトなLTE-M/NB-IoTセルラーIoTソリューションの提供を開始、また2023年からWi-Fi製品を新しく投入しIoT市場への拡大に貢献しています。
製品情報
Low Power cellular IoT Module [LTE-M/NB-IoT]
nRF9160
nRF9160はLTEモデム、アプリケーションプロセッサ、 RFフロントエンド、電力管理システムを組み込んだ、市場で最もコンパクトでエネルギー効率の高いセルラーIoTソリューションです。LTEモデムはLTE-MとNB-IoTの両方をグローバルサポートしています。GNSS機能も対応しており衛星や基地局の情報をもとに位置追跡が可能です。内蔵されているアプリケーションプロセッサはArmCoretex-M33 CPU、1MBのFlash、256KBのRAMを搭載しており、外付けCPU不要で単一で高度なアプリケーション開発が可能です。NordicはnRF9160のハードウェアとソフトウェアの両方を設計しているため、高効率で最適化された低消費電力のIoTソリューションを提供可能です。
評価ボード
Thingy:91
nRF9160 DK
Low Power Wi-Fi IC
nRF70シリーズ
nRF70シリーズは低電力Wi-Fi SoCの新シリーズです。 nRF7002はラインナップの最初の製品でありシームレスなデュアルバンド接続(2.4GHzと5GHz)を実現する低電力Wi-Fi6コンパニオンICです。 Nordic nRF52, nRF53やnRF9160と組み合わせて使用出来るよう最適に設計されていますがNordic製以外のホストデバイスでも使用できます。nRF7002はNordicのnRF52およびnRF53シリーズと併用することでスマートホーム規格のMatterに最適な製品となります。
nRF7002 Wi-Fi Companion IC 特徴
- ・2.4 GHz and 5 GHz dual-band
- ・Supported in nRF Connect SDK
- ・Target Wake Time (TWT)
- ・SPI / QSPI
- ・Complies with 802.11a/b/g/n/ac/ax
- ・1 Spatial Stream (SS)
- ・20 MHz channel bandwidth
- ・64 QAM (MCS7), 86 Mbps PHY throughput
- ・Supply voltage range 2.9 – 4.5 V
- ・Operating temperature range -40° C to 85° C
- ・6×6 mm QFN48 package
ブロックイメージ
評価ボード
nRF7002 DK
ShortRange Wireless [Bluetooth Low Energy, IEEE802.15.4RF]
nRF53シリーズ
nRF5340は、Arm Cortex-M33プロセッサを2個搭載したSoCで高度な機能セット、および最大105℃の動作温度の組み合わせによりLE Audio、プロフェッショナル照明、高度なウェアラブル、およびその他の複雑なIoTアプリケーションに最適な選択肢です。
nRF52シリーズ
7種類のマルチプロトコルに対応したBluetooth5.2 SoCで強力かつ効率的な64MHz Arm Cortex-M4 CPUを搭載しています。フラッシュメモリは192 KBから1024 KBまでRAMは24 KBから256KBまで用意されておりすべて超低消費電力で動作します。
nRF52805 | nRF52810 | nRF52811 | nRF52820 | nRF52832 | nRF52833 | nRF52840 | nRF5340 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Bluetooth 5 – Long Range |
||||||||
Bluetooth mesh |
||||||||
LE Audio |
||||||||
ANT |
||||||||
Thread,Zigbee, 802.15.4 |
( ) | |||||||
Matter |
||||||||
Outout Power Max(dBm) |
4 | 4 | 4 | 8 | 4 | 8 | 8 | 3 |
CPU(Cortex) |
M4 | M4 | M4 | M4 | M4F | M4F | M4F | M33+M33 |
Flash(KB) |
192 | 192 | 192 | 256 | 256/512 | 512 | 256 | 512+64 |
RAM(KB) |
24 | 24 | 24 | 32 | 32/64 | 128 | 24 | 24 |
USB |
||||||||
GPIO |
Up to 16 | Up to 32 | Up to 32 | Up to 18 | Up to 32 | Up to 42 | Up to 48 | Up to 48 |
Supply Range(V) |
1.7-3.6 | 1.7-3.6 | 1.7-3.6 | 1.7-5.5 | 1.7-3.6 | 1.7-5.5 | 1.7-5.5 | 1.7-5.5 |
Max temperature(℃) |
85 | 85 | 85 | 105 | 85 | 105 | 85 | 105 |
Packages |
WL-CSP | QFN48 QFN32 WL-CSP |
QFN48 QFN32 WL-CSP |
QFN40 WL-CSP |
QFN48 WL-CSP |
AQFN73 QFN40 WL-CSP |
AQFN73 QFN48 WL-CSP |
AQFN94 WL-CSP |
評価ボード
Thingy:53, Thingy:52
Other
RF front end module(FEM) : nRF21540
nRF21540は、通信距離と接続の堅牢性を向上させるRFフロントエンド・モジュール(FEM)です。 nRF21540は、補完的なデバイスとしてnRF52シリーズおよびnRF53シリーズのSoCと組み合わせて、最小限の外部部品で使用できる 2.4GHz帯のパワーアンプ(PA:送信出力: 5~22dBm)とLNA(LNA Gain:13dB) を内蔵したフロントエンドモジュールです。
nRF21540 DB
Power Management IC(PMIC): nPM1100
nPM1100は、デュアルモードのコンフィギュラブル降圧レギュレータとバッテリーチャージャを内蔵した専用のパワーマネジメントIC(PMIC)です。ノルディックのnRF52シリーズおよびnRF53シリーズの補完コンポーネントとして設計されており、信頼性の高い電力供給と安定した動作を確保するとともに、高効率と低い静止電流によってバッテリ寿命を最大化することができます。
nPM6001
nPM6001は、6つの独立した電源ラインを制御する専用パワーマネジメントIC(PMIC)です。独立した電圧制御が必要な複数アプリケーションや、電力を低減するために個別にパワーダウンする必要のあるアプリケーション向けに設計されています。
開発環境
Nordicでは市場投入までの時間やコストを削減するためソフトウェア開発環境・SDKを提供しています。
開発環境 | nRF5 SDK |
nRF Connect SDK |
---|---|---|
Segger Embedded Studio | nRF51※1 nRF52 |
※2 |
Visual Studio Code | ー | nRF52 nRF53 nRF91(c-IoT) |
IAR Embedded Workbench | nRF51※1 nRF52 |
ー |
GNU Embedded toolchain | nRF51※1 nRF52 |
nRF52 nRF53 nRF91(c-IoT) |
Keil MDK | nRF51※1 nRF52 |
ー |
※1:サポートはVer12.3.0以下
※2:nRF Connect SDK Ve1.9.1までnRF52, nRF53, nRF91をサポート
Power Profiler Kit II
組み込み開発用の電流測定ツール 。評価ボードと接続することで消費電流を簡単に測定することが出来ます。
スマートホーム通信規格Matter
Matter(マター)とは、 Connectivity Standards Alliance(旧Zigbee Alliance)によって策定されたスマートホーム機器、モバイルアプリケーション、クラウドサービスの間で統一された通信規格を作ることを目的としたオープンソースのアプリケーションレイヤーです。
スマートスピーカメーカの垣根を超えた互換性のあるデバイスの構築が可能になります。
Step1: | モバイル機器やホームハブ(スマートスピーカなど)などのコントローラからBluetooth LEを使って、新しいデバイスをネットワークに登録します。 |
Step2: | 機器間の通信はwifi及びThreadで構成されたMatterネットワーク上で行われます。登録以外でBluetooth LEは使用されません。 |
・ | Nordicでは、Bluetooth LEとThreadのプロトコルスタックが認証されたnRF Connect SDKにてソリューションを提供しています。 |
・ | 実機によるデモが可能です。 |
関連情報
リンク