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Nordic LPWA Module nRF9160の開発導入情報

2023.08.09

こんにちは。
加賀デバイスのNordic Teamです。


Nordic社のCellular IoTモジュール:nRF9160を採用検討して頂くお客様が増えてきており、問い合わせも多くなってきましたので、nRF9160に関する情報をまとめました。
nRF9160の開発を始めるにあたりまずはこちらをご覧ください。

《nRF9160の開発で役立つサイト》
◢◤ Nordic社 ホームページ

Nordic社製品の最新情報・マーケット情報・イベント情報などが掲載されたサイトとなっています。nRF9160に関しては Products の Low power cellular IoTの中にあります。
Low power cellular IoTを展開頂くといくつかの項目が表示されます。

   
代表的なものとして下記などです。
・Products・・・nRF91シリーズの製品情報が確認できます。

   

・Development toosl・・・nRF9160の開発に必要な情報が確認出来ます。

   

・Certifications・・・各国で取得出来ている認証や、使用可能なBand帯が確認出来ます。

   

◢◤Inforcenter
Nordic製品の製品製品書及びErattaやPCN等のドキュメントが閲覧/ダウンロード可能なサイトです

   

代表的なものとして下記などがあります。
・nRF9160の製品仕様書は nRF9160 Product Specification にあります。

   

・各国のキャリア認証については Compatibility Matrix の中の Mobile network operator certification で確認出来ます。

   

・Guidelines にはHardware設計・Antenna設計などnRF9160の開発に参考となる資料があります。

   

・nRF9160のModemで使用出来るAT Commandのリストは nRF9160 AT commands にあります。

   

◢◤ DevZone
Nordic社は製品開発のコミュニティーサイトを運営しています。

検索窓に知りたい内容を入力すると、過去にあった同じような内容の質問が表示されます。
Nordic製品の開発で困った事があればまずはこのサイトでご確認頂く事をお勧めいたします。

検索しても欲しい情報が見つからなかった場合は、Devzoneで質問する事も可能です。

質問方法はpublicとprivateの2通りあります。
publicで質問するとDevzoneに公開されて、誰でも閲覧可能な状態となります。
基本的にはNordicの技術者が回答しますが、一般の人もコメントする事が出来るため多くの情報が集まりやすくなります。
privateで質問すると、Devzoneには公開されず、Nordicの技術者と直接やり取り出来ます。

   

また、Devzoneの中にOnline Power Profilerというオンライン上で電流値を推定出来るツールも用意しています。

   

Online Power Profilerで計算された値とnRF9160 DKの実測値との比較のコラムがありますので合わせてご参照頂ければと思います。

   

《開発環境》
◢◤ nRF Connect SDK

nRF9160の開発はnRF Connect SDKという開発環境を使用します。
ダウンロードは下記から可能となっています。

nRF Connect SDKを使用するには nRF Command Line Tools とnRF Connect for Desktopの2つのツールが必要となります。
これら2つをインストールして頂き、nRF Connect for Destktopの中にあるToolchain managerというツールからnRF Connect SDKの必要なバージョンをダウンロードするという流れとなります。
詳細なダウンロード方法についてはYoutube動画をご参照下さい。

nRF Connect SDKのドキュメントは下記サイトとなります。

   

評価ボードの使い方・サンプルプロジェクト・ドライバ・MCUbootなどについてのドキュメントがあります。

   

◢◤ DevAcademy
先程紹介したDevzoneの中にDevAcademyというものがあります。

   

nRF Connect SDK FundamentalsのコースではnRF Connect SDKについてと、VS Codeを用いた開発手法を学ぶことが出来ます。

   

Cellular IoT FundamentalsのコースではCellular IoTの基礎から、CoAPやMQTTの接続方法、簡単なAsset Trackerの作り方まで学ぶ事が可能です。

   

◢◤ VScodeの使用方法
上記DevAcademyなどでも紹介していますが、YoutubeにnRF connect for VScodeのチュートリアルがあります。DevAcademyと合わせてご覧にただく事でより深くnRF connect for VScodeの使用方法が理解出来ると思います。

   

◢◤ nRF Cloud
Nordicが運営しているクラウドサーバーで、nRF9160との通信評価(Asset Trackerのサンプルプロジェクト使用)が可能です。nRF Cloudとのテストは条件付きで無償でご使用いただけます。

   

有償オプションを選択して頂くとLocation ServiceやFOTAサーバーとして使用可能です。

   

Location serviceについては別のコラムで紹介していますのでご参照頂ければと思います。

   

今後もNordicの紹介及びコラムにて色々な情報を公開致しますので是非ご確認ください。

また、Facebookでも随時情報を公開しておりますので合わせてご確認ください。

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