よくある質問

こんにちは。加賀デバイスのQuectel Teamです。よくある質問のページを更新しました。参考になれば幸いです。 【契約キャリア(SIM情報)とは別のキャリアを掴んでしまいネットワークに接続出来ない場合にどうすれば?】 *契約とは違うキャリアを掴んでしまいネットワークに接続できないとの問い合わせが良くありますので  状況の確認と対策について下記に纏めます。1. 状況確認 ①AT+QICSGP=<contextID>:ネットワーク接続に必要なAPN設定等が正しく出来ていることを確認 ②AT+COPS=?:周辺ネットワークの確認 ③AT+COPS?:掴んでいるネットワークの確認 ④AT+CSQ:掴んでいるネットワークの電波強度を確認(20以上が望ましい) ⑤AT+QCFG=“nwscanmode”:スキャンモードの確認(0:auto,1:GSM,2:WCDMA 3:LTE) ⑥AT+QCFG=“nwscanseq”:シーケンスの確認                                         BGxxシリーズ(00:auto,01:GSM,02:M1,03:NB)                                         EC2xシリーズ(00:auto,01:GSM,02:TD-SCDMA,03:WCDMA,04:LTE,05:CDMA)⑦AT+QENG=“servingcell”:接続ネットワークの詳細確認(Cell ID,STATE,RSSI,RSRP,RSRQ,SINRなど)2. 対策方法 ①対策1:AT+COPS=<mode>[,<format>[,<oper>[,<Act>]]] にて契約キャリアを指定 ②対策2:AT+QCFG=”band” にてBANDを指定3. 原因 実際にはその時の環境での内部ログを取得し解析しなければ原因を特定することは難しいが ①契約キャリアの電波強度が低くい為に他キャリアに“LIMSRV”で繋がってしまう ②契約キャリアの周波数帯のノイズが大きい為に他キャリアに”LIMSRV”で繋がってしまう ③契約キャリアのCell内の接続回線数が込合っている為に他キャリアに”LIMSRV”で繋がってしまう などが考えられる *内部ログ取得、解析を行っても原因を特定できないこともあります。4. 対応例 ①状況確認  AT+COPS=?   +COPS: (3,”SoftBank”,”SoftBank”,”44020″,9),(3,”SoftBank”,”SoftBank”,”44020″,8),    (3,”44011″,”440 11″,”44011″,9),(2,”NTT DOCOMO”,”DOCOMO”,”44010″,8),,(0,1,2,3,4),(0,1,2)  AT+COPS?   +COPS: 0,0,”NTT DOCOMO”,8  AT+CSQ   +csq: 24,99  AT+QENG=”servingcell”   +QENG:”servingcell”,”NOCONN”,”eMTC”,”FDD”,440,10,6525713,18,6100,19,3,3,6354,    -84,-6,-64,19,45 ②対策方法  ・契約キャリア指定    例)契約キャリアがドコモの場合:AT+COPS=1,2,44010,8  ・BAND指定    BGxxシリーズ:AT+QCFG=”band”,0,40005,0(eMTC_bandval:Band1+Band3+Band19)    EC2xシリーズ:AT+QCFG=”band”,0,40005,0(ltebandval:Band1+Band3+Band19)—————————————————————————————————————-【ネットワーク接続に失敗した時に先ず最初に確認することは?】1. ネットワークへの登録状況確認 AT+CEREG? ①+CEREG: 0,1:ネットワークに登録接続されています。 ②+CEREG: 0,2:ネットワークを探しています。アンテナが正しく接続されているかご確認下さい。 ③+CEREG: 0,3:登録が拒否されています。SIMの開通確認若しくは契約キャリアにご相談下さい。 ④+CEREG: 0,4:不明な問題です。別途ご相談下さい。 ⑤+CEREG: 0,5:ローミングでネットワークに登録されています。2. SIMカードの識別確認 AT+CPIN? ①+CME ERROR: 10:SIM カードの識別確認に失敗しています。 ②+CPIN READY:SIM カードの識別確認に成功しています。3. モデム機能の状態確認 AT+CFUN? ①+CFUN: 1:モデム機能は常です。 ②+CFUN: 0:無線若しくはSIMカードが機能していません。AT+CFUN=1を実行後、再度ご確認下さい。 ③+CFUN: 4:無線周波数が機能していません。AT+CFUN=1を実行後、再度ご確認下さい。 ④+CFUN: 5:故障している可能性があります。別途ご相談下さい。 ⑤+CFUN: 7:故障している可能性があります。別途ご相談下さい。4. ネットワークの検索方法設定確認 AT+COPS? ①+COPS: 0:ネットワークを自動的に検索します。 ②+COPS: 1:ネットワークを手動で検索します。 ③+COPS: 2:ネットワークから手動でログアウトします。  ※自動検索を推奨します。AT+COPS=0を実行後、再度ご確認下さい。5. 検索BAND構成の設定確認 AT+QCFG=“BAND”? +QCFG: “band”,<bandval>,<ltebandval>,<tdsbandval>※上記応答はEC25-Jの場合となります。検索BANDの設定が正しいかご確認下さい。6. ネットワークの検索モードの設定確認 AT+QCFG=”nwscanmode”? ①+QCFG: “nwscanmode”,0:自動 ②+QCFG: “nwscanmode”,3:LTEのみ ③+QCFG: “nwscanmode”,x:その他RAT  ※上記応答はEC25-Jの場合となります。自動検索を推奨します。   AT+QCFG=”nwscanmode“,0,1を実行後、再度ご確認下さい。7. 接続ネットワーク(セル)の状態確認 AT+QENG=“servingcell“ +QENG:”servingcell”,“NOCONN”,“LTE”,”FDD”,460,01,5A29C0B,465,1650,3,5,5,DE10,-69,-5,-65,21,51 ①-69:RSRP(基準信号受信電力)  ~-105:基本的にネットワークには登録できません。  -95~-105:ネットワークには登録できますが、電波強度が貧弱です。  -85~-95:標準的な電波強度です。  -75~-65:電波強度は良好です。  -65~:電波強度は非常に良好です。 ②21:SINR(信号対干渉プラス雑音電力比:-20~30dB)  値が大きいほど信号は良好です。——————————————————————————————————————– 【QA-LIST】Q:評価ボードが認識されません。A:評価キットに同梱されてる専用ドライバーがインストールされているかご確認下さい。A:評価ボード上のPowerスイッチがONになっているかご確認下さい。A:評価ボード上のPWRKEYスイッチの長押しによりモジュールが起動しているかご確認下さい。A:評価ボードとPCをD-SUB-USBケーブルで接続し使用する場合、外部電源が必要になります。 Q:SIMを評価ボードに装着し電源を入れても接続出来ません。A:SIMはIoT向けに提供されているものかご確認下さい  (スマートフォン等にて使用しているSIMでは接続出来ない場合が多いです)。A:SIMのアクティベーションが完了しているかご確認下さい。A:評価ボードの設定スイッチが正しいかご確認下さい。A:APN設定が正常に実施されているかご確認下さい。 ・確認コマンド例:AT+QICSGP=1 ・設定コマンド例:AT+QICSGP=1,1,”APN”,”User name”,”Password”,認証タイプ

ワンポイントアドバイス

こんにちは。加賀デバイスのQuectel Teamです。ワンポイントアドバイスのページを立ち上げました。評価時や開発時に役立つ情報を掲載致します。一助になれば幸いです。ご不明点ございましたら、お気軽にお問合せ下さい。 BG770A TE-AからのLogの取得方法 1.概要 ①QCOMを使用してATコマンドLog(Main-UART)を取得 ②QSerialLogToolを使用して内部モデムLog(UART-AUX)/内部カーネルLog(UART-DBG)を取得  ※ATコマンドLogと内部モデムLog/内部カーネルLogのタイムスタンプを照合しながら内部の挙動を確認致します。 2.準備 ①QCOM及びQSerialLogToolの入手 ②Quectel製USB-UARTドライバのインストール(既にQCOMを使用している場合は不要です) ③Silicon Labs製USB-UARTドライバのインストール(入手方法はTE-A User Guideの「UART Interfaces」を参照下さい) ④QCOMからATコマンド(AT+QCFGEXT=“debug”,1)を送信し再起動  ※接続状態  ・H/W接続状態              ・ポートの状態(Win11PC例)   EVB+TE-Aを使った消費電流の簡易測定方法 LPWA向け製品では、しばしば、消費電流(消費電力)の算出が極めてが重要な課題になります。しかしながら、実際には電波環境やネットワークの状況によっても大きく左右されてしまうために机上での計算は極めて困難となります(MAX値で算出する方法もありますが現実的ではないとの声をよく耳にします)。その様な時にお役立ちするのが、この電流ロガーであるPowerHunterです。PowerHunterと対象製品を接続し、実際に使用する環境で消費電流ログを取得することで実態に近い情報を入手することが可能になります。ここでは、評価ボード(EVB)と対象のセルラーモジュール(TE-A)及び電流ロガー(PowerHunter)の接続方法を紹介致します。 1.必要なハードウェア ①WindowsPC ②EVB(UMTS&LTE EVB-KIT JP) ③TE-A(LPWA向け製品例:BG96TE-A、BG95-M6TE-A、BG770A-GLTE-A) ④PowerMonitor(PowerHunter専用測定装置)2.必要なソフトウェア ①QCOM(Quectelセルラーモジュール制御ソフト:EVB-KITに同梱)インストール不要 ②Quectel_LTE_Windows_USB_Driver(専用USBドライバ-) インストール必要 ③PowerViewer(PowerHunter専用PCアプリ) インストール不要 この状態でセルラーモジュール及びPowerHunterを起動し、Qcom経由で通信制御を行うと消費電流の変化を即座に測定(ロギング)可能となります。 今回は評価ボード全体での消費電流の測定方法の紹介となっておりますが評価ボードを改造することでセルラーモジュールそのものの消費電流を測定(ロギング)することも可能です。詳細は問合せ下さい。