こんにちは。加賀デバイスのNordic Teamです。 今回のコラムではPSMやeDRXの動作について紹介したいと思います。 LTE-Mを使うIoT製品(特にバッテリー駆動製品)では低消費電力が求められる事がよくあります。nRF91シリーズで低消費電力を実現されるためには、Application processorとModemの二つを低消費電力にする必要があります。*nRF91シリーズの構成については こちら が参考になります。 Applicatio processorはZephyr OSを使用することで必要な時以外はIDLEモードになります。また、不要な周辺機能をdisableにすることで低消費電力にすることが出来ます。 Modemはネットワークとどのような接続をするかによって消費電力が大きく変わってきます。 そこでModem動作の低消費電力に大きくかかわるPSMとeDRXの動作について紹介したいと思います。 ◢◤PSMとeDRXの動作について PSMやeDRXについてはNordicのDevAcademyの””やDevzoneのBlog記事で詳しく説明しているのでこのコラムと合わせてご参照頂ければと思います。 Power saving techniques Maximizing battery lifetime in cellular IoT PSMとeDRXの動作波形は下記のようは波形となります。 〇Data transferデータの送受信を行う期間です。この期間は扱うデータサイズによって決まるため、システム設計次第で変わってきます。 〇RRC Inactivity Timer送受信が終了してからRRC IDLE期間に入るまでの時間です。 この期間は3GPP release 14から追加されたAS-RAIの機能を使えれば削減できるらしいのですが、日本の基地局のほとんどがrelease 14の機能に対応していないと聞いています。(*2024/12/09現在)AS-RAIの機能については先ほど紹介したDevzoneのBlog記事の中で説明しているのでご参照頂ければと思います。 What is AS-RAI and how does it work 実際に下記コマンドを使用して試してみましたがRRC Inactivity Timerが短縮されるような動作は確認が取れませんでした。 3GPP Release 14 features %REL14FEAT(nRF9160) Release assistance indication %RAI(nRF9160) Release assistance…