nRF9151の消費電流

こんにちは。加賀デバイスのNordic Teamです。 nRF9151がリリースされてから、”nRF9160と比べて消費電流はどれくらい変わっているのか?”とのお問い合わせを多く頂いているので、今回のコラムでは実際に測定した結果を記事にしてみたいと思います。 ◢◤仕様書での比較 まずは仕様書のスペック比較です。低消費電力動作であるPSMとeDRX時の消費電流について比較してみたいと思います。 *PSMとeDRXの動作について以前コラムを書きましたのでご興味があればご参照ください。 〇nRF9160:Modem Current consumpition nRF9160:Modem current consumption 〇nRF9151:Modem Current consumpition(Power Class:5) nRF9151:modem current consumption PSMのフロアー電流およびeDRXの平均電流について仕様書では特に違いがありません。 続いて、本当にnRF9160とnRF9151で消費電流に違いが無いのか実測してみたいと思います。 ◢◤実測での比較 〇測定環境   ソフトウェア   :Serial LTE Modem(nRF Connect SDK v2.9.0 )  ハードウェハ   :nRF9160 DK / nRF9151 DK  Modem Firmware :MFW1.3.7(nRF9160用) / MFW2.0.2(nRF9151用)  電流測定ツール  :Power Plofiler KitⅡ  電源電圧     :3.7V 〇測定結果 まずはPSM(Periodic TAU:5分、Active Timer:2分)のフロアー電流を測定してみます。 <nRF9160のPSMの電流測定> <nRF9151のPSMの電流測定> PSMのフロアー電流に関しては大きな違いは見受けられませんでした。 続いてeDRXの測定です。設定は eDRX Cycle:81.92秒、Paging time Window:1.28秒 で比較してみます。 <nRF9160のeDRXの電流測定>  <nRF9151のeDRXの電流測定>  eDRXに関してはnRF9151の方が低い値となりました。 これはMWFの違いによるもので、Paging…

Thingy:91 Xがリリースされました

こんにちは。加賀デバイスのNordic Teamです。 Nordic Semiconductor社(以降Nordic)からThingy:91Xがリリースされました。  ニュースリリース(日本語) ニュースリリース(英語)  製品紹介(日本語) 製品紹介(英語) Thingy:91XはLTE-M、NB-IoT、Wi-Fi SSID測位、DECT NR+、GNSSアプリケーション向けの最新のIoTプロトタイピングプラットフォームです。豊富なオンボード機能により、セルラーIoTアプリケーションの開発を効率化し、市場投入までの時間を短縮します。 Thingy:91 XにはNordicの複数の製品が搭載されています。(上記画像の赤線)  nRF9151・・・LTEモジュール nRF7002・・・Wi-Fi companion IC nRF5340・・・Multiprotocol(Bluetooth LE,Bluetooth Mesh,Thread and Zigbee) SOC nPM6001・・・パワーマネージメントIC nPM1300・・・パワーマネージメントIC また複数のセンサー(加速度、回転速度、磁場、気圧、湿度、ガス)やユーザーが自由に使えるボタンやLEDなども実装されています。(上記画像の青線)  こちらの製品にはOnomondoおよびWireless LogicのSIMカードが同梱されています。クラウド環境もNordicではクラウドサービスプラットフォーム:nRF Cloudを用意しているため製品が届いたその日からすぐにセルラーIoT接続が可能です。 さらにNordic製品を開発される開発者向けにNordic Developer Academyという、Nordicのソリューションを利用するために必要な技術知識を提供し、オンボードによる無料のハンズオンを備えたオンライン学習プラットフォームを公開してますのでぜひご活用ください。 ご興味ございましたら弊社のお問い合わせ にご連絡ください。 今後もNordicの紹介及びコラムにて色々な情報を公開致しますので是非ご確認ください。 また、Facebookでも随時情報を公開しておりますので合わせてご確認ください。