株式会社ムセンコネクトが書籍『Bluetooth 無線化講座』を出版

こんにちは。加賀デバイスのNordic Teamです。 弊社とNordic製品の拡販パートナーとして情報交換や情報発信を共に行っている株式会社ムセンコネクトが書籍『Bluetooth 無線化講座』を発売いたしました。   株式会社ムセンコネクト   ニュースリリース ムセンコネクトは兼ねてより、自社のwebページで無線化講座と言うBluetooth無線技術に関する基礎解説と実践的なアドバイスのブログをアップされており、本書籍はそのブログを基にまとめられています。 弊社もムセンコネクトより献本頂き拝読させていただきましたが、専門書や技術書に記載されているようなBluetoothのパケット構造やプロファイルの詳細と言った内容ではなく「Bluetoothとは何か」や「Bluetoothでできる事」などムセンコネクトが長年蓄積してきた役に立つノウハウやポイントが詰まった内容となっています。 また、実際にBluetoothの通信距離を測定した結果もまとめられており、無線に携わった事の無い方でもイメージが掴み易いと思います。 Bluetoothの基礎知識の習得や、無線化を検討されているエンジニアに特におすすめの一冊となっておりますので是非皆様もご一読ください。 今後もNordicの紹介及びコラムにて色々な情報を公開致しますので是非ご確認ください。 また、Facebookでも随時情報を公開しておりますので合わせてご確認ください。

株式会社インターネットイニシアティブのSoftSIMを動かしてみた

こんにちは。加賀デバイスのNordic Teamです。 前回のコラムで株式会社インターネットイニシアティブ(以下IIJ)のSoftSIMがリリースされた記事を書きましたが、今回はそのSoftSIMの動作を試せるファームウェアをIIJ様から頂く事が出来たので、試した内容を記事にしたいと思います。 SoftSIMを使用するにはSoftSIMを入れるデバイスのIMEIをIIJ様のシステムに登録する必要があります。そのため、弊社のnRF9160 DKに搭載されているnRF9160のIMEIを登録して使用出来るようにして頂きました。 現時点ではSoftSIMを使用する方法として、SoftSIM専用のATコマンドを使用する方法と、SoftSIMの制御をお客様のプログラムに組み込む方法の2通りがあると聞いています。頂いたファームウェアはNordicのSerial LET ModemのサンプルプロジェクトにSoftSIMのライブラリを入れたものなので、SoftSIM専用のATコマンドを使用します。 評価環境は下記となります。 ハードウェア:nRF9160 DK(SIMカード未挿入)アプリケーションファームウェア:IIJ様から受領したファームウェア(Serial LET Modem + SoftSIMライブラリ)モデムファームウェア:MFW v1.3.6 では早速試してみたいと思います。 起動させた直後ではAT%CSUS?の応答が”0″となっていて、物理SIMを参照するようになっています。またAT+PSOFTSIM=start?でSoftSIMの状態を確認しても”0″となっていて動作していません。SIMカードを挿していないのでIMSIやCCIDを確認してもERRORとなります。 続いてAT+PSOFTSIM=start,1を実行すると、自動で再起動してSoftSIMとしての動作が開始します。この状態でAT%CSUS?を確認すると、応答が”2″になりSoftSIMを参照している事が分かります。AT+PSOFTSIM=start?でSoftSIMの状態を確認すると”1″となっていてSoftSIMしての動作を開始している事が分かります。SoftSIMライブラリの中にはIIJ様のSoftSIMのプロファイルをサーバーからダウンロードする用にBootStrapプロファイルが事前に用意されていて、そのIMSIやICCIDを確認する事が出来ます。このプロファイルは実際に使用するSoftSIMのプロファイルをダウンロードすると見えなくなります。 AT+PSOFTSIM=get_profile_listとAT+PSOFTSIM=get_order_infoとを実行する事で、現在のプロファイルが確認出来ます。 PRE-GLOBALの表記はSoftSIMライブラリで事前に用意されているプロファイルとなります。 続いて、SoftSIMのプロファイルをダウンロードするためにAT+PSOFTSIM=start_otaを実行します。ダウンロードが終了すると自動でデバイスが再起動します。 AT+PSOFTSIM=get_profile_listでプロファイルを確認すると、プロファイルが2つ確認出来ます。SoftSIMのプロファイルをダウンロードした直後はGLOBAL SIMとして動作していて、ローミングで接続されます。先程のPRO-GLOBALの時と比べて、ICCIDやIMISの値が変わっているのが確認出来ます。 IIJ様のプロファイルに切り替えるためにAT+PSOFTSIM=do_switch_profile:2を実行します。プロファイルが切り替わると自動でデバイスが再起動します。 IIJ様のプロファイルに切り替わり、IMSIも変わっているのが確認出来ます。また、この状態でネットワークに接続出来ている事も確認が取れました。 今回のように、NordicのSerial LTE ModeにSoftSIMライブラリを組み込んだものであれば数個のコマンドを入力するだけでSoftSIMを使用する事が可能となります。 SoftSIMを使用するためには、アプリケーションプログラムを作る時に注意すべき点がいくつかあります。  ・SoftSIMをダウンロードするためのRAM設定 ・SoftSIMの保存先の設定 ・SoftSIMの起動/初期化処理  ・・・など これら設定はアプリケーションごとで変わってきます。また、アプリケーションプログラムをFOTA(Firmware Over-The-Air)するかどうかにもよって変わってきます。 nRF9160でSoftSIMを使いたい方は弊社のお問い合わせ にご連絡ください。 今後もNordicの紹介及びコラムにて色々な情報を公開致しますので是非ご確認ください。 また、Facebookでも随時情報を公開しておりますので合わせてご確認ください。