こんにちは。加賀デバイスのNordic Teamです。 今回のコラムではNordic semiconductor社のクラウドプラットフォームのnRF Cloudの機能について紹介したいと思います。 nRF Cloudは、nRF5xシリーズやnRF91シリーズのデータをクラウドに上げたり、ファームウェアアップデート(FOTA)用のサーバーとして使用することが可能です。nRF5xシリーズを使う場合は、携帯アプリやnRF9xシリーズ経由でnRF Cloudと接続をします。またGNSS・Cell・Wi-Fiを使った位置情報サービスも提供されています。これらの機能およびアカウント管理やデバイス管理はnRF CloudのポータルサイトおよびREST/MQTT/CoAP APIで利用可能となります。 アカウントには無料のDEVELOPERプランと、有料のPROプランおよびENTERPRISEプランの3種類あり、無料のDEVELOPERプランでも一通りの機能を試す事が可能となっています。 *アカウントの種類については後ほど説明いたします。 nRF Cloudの主な機能について少しだけ紹介します。 Security Service を使う事でデバイスの信頼性の検証や、デバイスを事前にプロビジョニングする事が出来ます。例えば工場出荷の時にプロビジョニングしておき、出荷後にデバイスが起動した時に自動でデプロイメントする事が可能です。 デバイスの登録/削除 はnRF CloudのポータルサイトやREST APIで実行可能です。 ファームウェアアップデート はアプリケーションソフトやModem Firmwareなどの更新が可能となっています。 データの送受信 はデバイスとnRF Cloud間はもちろんですが、外部サーバーとnRF Cloud間でのデータ送受信も可能です。 位置情報サービス はA-GPS,P-GPS,Cell Location,Wi-Fi Locationなど様々なサービスを提供しています。 詳しい情報は nRF Cloudのドキュメント に記載されていますので、ご参照頂ければと思います。 このコラムではnRF Cloudのアカウント作成からQuick Startを使用したnRF Cloudへのデバイス登録までをThingy:91Xを使用して試してみたいと思います。 次回以降のコラムで ・アカウント管理 ・デバイスのプロビジョニング方法 ・ファームウェアアップデート ・データの送受信 ・位置情報サービスなどについて詳しく説明していきたいと思いますのでお楽しみにしていてください。 ◢◤アカウントの作成 まずnRF Cloudを使うためにアカウントの作成を行います。アカウントは nRF Cloud の”Register”から作成可能です。 nRF Cloudの アカウントは3種類 あります。 ・DEVELOPER :開発者向けで、10個のデバイスまで登録可能。 1か月の中で、Location Serviceのリクエストが500回まで。 ファームウェアアップデートが50回まで。 メッセージのやりとりが3000回まで。・PRO :Location…