こんにちは。加賀デバイスのNordic Teamです。 今回のコラムでは先日量産を開始したnRF54L15 DKの使用方法についてご説明いたします。 過去、nRF52シリーズやnRF53シリーズのDKを見たことがある・評価したことがある方からすると形状や構成が大きく変わっている事に気付くと思います。 nRF52シリーズではDK上に多数のモード切替スイッチが存在し、電源(USB/外部電源)の切り替えやLEDなどへの電源ラインのON/OFFが可能でしたが、nRF54L15 DKには電源ON/OFFのスイッチしかありません。 nRF54L15 DKではパソコンとUSBケーブルで接続し、パソコン上のツール『Board Configurator』で切り替えます。 nRF54L15 DKの初期設定は下記のようになっています。 ■virtual COM Port(VCOM)の設定 DKをUSBケーブルでパソコンに接続した際のVCOMの有効/無効を切り替えます。<デフォルト設定>・Connect port VCOM0 : 有効・VCOM0 HWFC autodetect lines:無効 ・Connect port VCOM1 : 有効・VCOM1 HWFC autodetect lines:無効 ■LEDの設定DK上のLED0~3への3.3V供給の有効/無効を切り替えます。<デフォルト設定>・Power to LEDs :有効 ■デバッガ設定DK上のデバッガの有効/無効を切り替えます。<デフォルト設定>・software debugger(SWD): 有効 ■nRF54L15のVDD供給電圧設定DK上では電源管理ICであるnPM1300がUSBからの給電を受け、nRF54L15のVDDに電源を供給しています。<デフォルト設定>・VDD(nPM VOUT1) :1.8V 各機能はクリック(VDDはスライド又はタイピングも可)することで設定を変更します。設定を変更した後、「Write config」をクリックすることで設定をDKに書き込みます。(変更した箇所やwrite configに青い丸印がつきます) これで変更完了です。デフォルトに戻したいときは「Load default config」をクリックすることで元に戻すことができます。 例えば、nRF54L15の消費電流を測定する際は、VCOMやSWDを切断することが推奨されています。また、nRF54L15のデータシートに記載されている消費電流はVDD=3.0Vの値なので、nRF54L15の実力を確認する際は下記のよう設定する必要があります。 ここまで紹介してきた通り、nRF54L15 DKは今までのDKと使用方法が異なります。経験者の方も、今回初めて使用される方もご注意ください。 このコラムの記事の内容をもっと詳しく知りたい方や、その他気になる点などがございましたら弊社の お問い合わせ にご連絡ください。 今後もNordicの紹介及びコラムにて色々な情報を公開致しますので是非ご確認ください。 また、Facebookでも随時情報を公開しておりますので合わせてご確認ください。